ようこちゃんとのカップリング

 

コロナ禍中でも楽曲は歩いてくれる。

ありがたいことです。

あれは三年前、九月の訃報。

私の界隈では知らない人はいない。

「渚ようこ」というシブい歌手が逝ってしもた。

ゴールデンボールのマー君と共に

ご実家にお供えをして大阪から合掌をした。

歌謡曲の虚構をあれほど見事に体現する歌手は

きっと彼女以外にいてへんと思うねん。

全てが謎であるがゆえ、余計に際立つ存在感。

ゴールデン街のようこちゃんも

居酒屋でも黙って飲むだけのようこちゃんも

楽屋で編み物をしているようこちゃんも

ステージで恍惚な佇まいのようこちゃんも

全部ようこちゃんで私はとても好きだった。

遠くにいても必ずまた会えると思ってた。

でも、バイバイ、ようこちゃん。

8月に書くべきでしたが、

なんとなく

ようこちゃんが逝った9月に書きたかった。

ジャケットも楽しくアッコさんがいっぱい。

皆さんのお手元で佇ましていただけますように。

 
Staff